生きててごめんなサイクロプス

生きててごめんなサイクロプス。 許してヒヤリハット

生贄

「こんにちは、神さま」

尻尾のような、はたまた脚のようなものをピクリとさせ、洞穴の奥に潜む『神さま』が振り向く。怯む必要はない、この神さまはいい神さまだから。大丈夫。落ち着け。堂々としろ。練習した通りに。頑張れ。私。

「私、今回の生贄に選ばれたヒヤっていいます。よろしくおねげぇします」

 

 

とある時代、とある村。

人口は約三千人、とある国の離島に存在するその村は、その地でしか栽培することができないと言われている高級野菜『すいれん草』を大量に出荷することで、少ない人口には見合わない裕福な生活を送っていた。

そんな辺鄙なこの村には、十年に一度の村祭りですいれん草の豊作を祈るために、若い娘を神の生贄にする習慣がある。

勿論このことを知るのは村の者のみで、内地からの取材は全て断り、島にやってくる船は徹底的にチェックされ取材目的の侵入者や録音、録画機器がないかの確認を取るほど神経質な作業を行っている。
村で生まれた人はみな島から出ることは許されず、すいれん草の取引は村で生まれ育ち、60歳を超えた男3人が行っている。

神さまは島の中心にある小さな洞穴の奥にある小さな祠に宿っており、洞穴の周りは札と紐と、成長途中のすいれん草に含まれている猛毒で村の誰も侵入できないように厳重な管理がされていた。それも全て神さまを怒らせないように、村を守るためにと遠い先祖たちが作った村のしきたりなのだ。
そして、神さまは十年に一度の村祭りで生贄を食べた後天に昇り、次の新たな神さまが祠に宿り十年間島を守り続けるという仕組みになっており、母親が子供にこれを語り継ぐことで、子供は学校もインターネットもないこの村の常識を学んでいった。

 

冒頭。辻褄が合わない部分?知るか。全部終わったら直せばええ。

 

今の所もうちょい先まではできてるけどなかなか進まない、やっぱ設定とオチだけ先に浮かぶ僕に中継ぎは難しいね、とだけ。

諦めたらオチだけぶん投げますね。